2006年07月27日

きらめくパーカッション 〜 minimums ライブ

 上松美香さんのステージでパーカッションを叩いている山下由紀子さん。ひそかにファンですと前回のブログに書いたんですが、その山下さんが参加しているユニットminimumsのライブが25日、<南青山MANDARA>でありました。
 minimumsは、国立音楽大学を卒業した女性3人のパーカッション奏者のユニットです。メンバは木次谷紀子、樋口 花、山下由紀子。1997年に結成されました。パーカッションだけという珍しいユニットで、ライブや演奏活動を行っています。
 ライブにはずーーっと行きたい!と思っていたのですが、3月に開催された六本木スイートベイジルのライブはチケット完売で行けず。涙をのみました。今回は早々とチケットを確保して望んだのですよー。やはり公演1週間前には完売になってました。

 ステージに登場した3人、みなさん小柄です。なんでも、平均身長153cmなので“minimums”とつけたらしいです。しかし、演奏は迫力満点。2台のマリンバとパーカッションが作り出す、パワフルで高揚感たっぷりの音空間に引き込まれました。
 「叩く」音って心臓の鼓動にも似ているし、森に住む鳥や動物たちがたてる音にも似ていますよね。原初的な音の記憶や、肉体の自然のリズムを呼び起こすような気がするんです。
 でも、minimumsの演奏はパワフルなだけではない。水の流れを思わせる砂の音や空気中にきらりと光が飛ぶような金属音など、さまざまな音を操って聴く人の心を解きほぐす繊細さを持っています。
 この夜はオリジナル曲から、チック・コリアの曲、THE BOOMの「島唄」など、バラエティに富んだ曲を演奏。主にパーカッションを担当する山下由紀子さんは、さまざまな楽器を自在に操り、まるで空間をパレットに絵を描いていくようです。かっこいいなー。パーカッションって、聴くだけでなく、観るのも楽しいんですよね。
 2時間余りがあっという間。実は同じテーブルに偶然、上松美香さんが同席していて、少しお話することができました。ここ<南青山MANDARA>で山下さんの演奏を聴いて、「ぜひ一緒に演奏したい」と思って声をかけたのだそうです。思い出の場所だったのですね。

 2006年3月に、minimumsのファーストアルバム『minimums』が発売されました。パーカッション好きにはたまりません。ぜひ聴いてみてください。
 「My Favorite Things」「African Christmas」「Black Bird」「Spain」「Amazing Grace」など7曲を収録。
 HMV、タワーレコードなどでも入手できます(DECD-0009:税込¥2,500)。

 : minimums

minimums オフィシャルサイト

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2006年07月25日

アニパの風 〜上松美香 アニメを弾く

 アニメ音楽制作の人にぜひお願いしたいのです。
「上松美香にアニメサントラを作らせて!」
と。

 上松美香はアルパ奏者。アルパとはパラグアイの楽器で、小ぶりのハープです。彼女はアルパ奏者である母親からアルパを習い、10代からプロとして活動してきました。
 5年くらい前、小さいホールで演奏していた頃から彼女のアルパを聴いてきたのですが、当時から「アニメの音楽に向いているなぁ」と思っていたのです。ときにはキラキラと輝くような、ときには哀愁をたたえたような、さまざまに表情を変える音。渡辺岳夫が劇音楽に好んで用いたマンドリンやチェンバロの音を思わせるのですね。そしてアレンジやオリジナル曲の作曲までこなす彼女の才能。どれも親しみやすく、映像が目に浮かぶようなくっきりした輪郭の曲です。
 また、ここ数年はパーカッションとギターとのバンドトリオで演奏することが多く、とりわけラテンパーカッションの多彩な音色が表現の幅を大きく広げています。

 この6月に上松美香がリリースした最新アルバム『ANIPA アニパ』は、彼女の8枚目のソロアルバムであり、全曲アニメのテーマ曲をカバーしたアルバムです。

ANIPA アニパ
 アルパでアニメを演奏するから「アニパ」だとか…
 : ANIPA アニパ

 「ついにやってくれたー!!」とこの企画を聞いたときは感激しました。
 曲目は「風の谷のナウシカ」「魔女の宅急便」といった宮崎アニメから、「銀河鉄道999(TV)」「ルパン三世のテーマ」といったアニメファンにもおなじみの曲。そして、「フランダースの犬」「キャンディキャンディ」「キューティーハニー」と渡辺岳夫曲をフィーチャー。ほらね! やっぱり渡辺岳夫とアルパは合うんですよ!
 今回はいままでのアルバムよりもバリエーションに富んだ曲調になっています。低音で汽車の音を表現した「銀河鉄道999」、ウッドベースを入れてジャジーな雰囲気の「ルパン三世のテーマ」「キューティーハニー」、ボサノバ調の「キャンディキャンディ」。上松美香にとっても、新境地を拓いたアルバムだと思います。

 7月23日に原宿クエストホールで開催された上松美香のコンサートに足を運びました。毎年このホールでやっている音と香りと映像で立体的に楽しむSEASON CONCERT夏の部。昨年も同じ時期に聴きました。
 いつも思うのは、彼女がほんとに楽しそうに演奏するなぁということ。こんなにキラキラした笑顔で演奏するミュージシャンてあんまり見ませんよ。「アルパが好きで好きでたまらない!」という気持ちが伝わってきます。そして、ギターとパーカッションとのアンサンブルで音空間が生まれてくる、生ならではの醍醐味。これはCDで聴いていただけでは味わえない楽しさなんですね。特に、さまざまな民族楽器を自在に操るパーカッションの山下由紀子さんがすばらしい! ひそかにファンです。

 で、最初の文に戻るんですが、自身もアニメ好きという上松美香ちゃんに、アニメサントラはぴったりだと思うのです。アルパだけだと心もとないですが、ギターとパーカッションの加わったバンドサウンドなら、十分いけますよ。少しでも心が動いた関係者の方、彼女のアルバムを聴いて考えてみてください!

<おすすめアルバム>

mika AGEMATSU
 2005年リリース。2年間の活動休止後に発表された、新生・上松美香の旅立ちを伝えるアルバム。ギター・藤間仁、パーカッション・山下由紀子の現在のコンサートツアーのメンバで録音されてます。心に沁みる1枚。

 : mika AGEMATSU

TESORITO テソリート
 2002年リリース。映画音楽をカバーしたサントラファンにも親しみやすいアルバム。モリコーネ、ニーノ・ロータ、マンシーニ、バカラックと、誰もが知っている名曲ぞろい。オリジナル曲「テソリート」をラストに収録。

 : TESORITO テソリート

PASION パッション
 2001年リリース。メキシコ録音を行った、ラテン風味満載のあつーいアルバム。アルパってラテンアメリカの楽器なんだ!と改めて確認させられる曲ばかり。夏を乗り切るのに格好の1枚。

 : PASION パッション

クリスマス・イブ
 2001年リリース。クリスマスソング3曲を収録したマキシシングル仕様のミニアルバム。クリスマスのことを考えるにはちょっと早いですが、気の利いたプレゼントに最適な1枚。大事な人とすごすBGMにもね。

 : クリスマス・イブ

上松美香オフィシャル・サイト

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2006年07月21日

Reunion - GONZOコンピレーション(その2)

間が空いてしまいましたが、7月5日に発売されたGONZOコンピレーション紹介のつづきです。

●聴きどころと音楽あれこれ(DISC2)

・『戦闘妖精雪風』
 SF作家・神林長平の原作をアニメ化した意欲作。正体不明の異星生命体と人間との戦いを描くハードな作品です。第1巻発売から3年かけて全5話が完結しました。
 音楽担当は三柴理と塩野道玄のユニット“ザ・蟹”。オリジナルサウンドトラック盤はVol.1が出たきりVol.2が出ないなぁと思っていたら、DVD第5巻「戦闘妖精雪風 OPERATION5」の初回限定特典という形でリリース。CD単独では買えませんでした。そのVol.2からメインテーマ「Engage」を収録しています。BGMももっと収録したかった。エンディングはムッシュかまやつの「RTB」。歌は軽快な青春フォークという感じで悪くないんですが、作品には合ってない感じ…。

戦闘妖精雪風 オリジナルサウンドトラック Vol.1

 : 戦闘妖精雪風 オリジナルサウンドトラック Vol.1

・『超重神グラヴィオン』
 オリジナル原作によるSFロボットアニメ。オープニング「嘆きのロザリオ」は影山ヒロノブが作曲、影山率いるユニット:JAM Project(featuring 遠藤正明)が歌ってます。本編音楽は『鉄甲機ミカヅキ』『ギャラクシーエンジェル』の七瀬光が担当。王道ロボットアニメ路線の燃える音楽です。

超重神グラヴィオン オリジナルサウンドトラック

 : 超重神グラヴィオン オリジナルサウンドトラック

・『最終兵器彼女』
 これは切ない原作なんですねー。当時17歳だったシンガー・ソングライター谷戸由李亜(やとゆりあ)のオリジナル曲「サヨナラ」が、作品イメージにぴったりということからエンディング主題歌に採用されました。オープニング「恋スル気持チ」は谷戸由李亜が本作のために書き下ろした曲です。劇中音楽は『アイドル防衛隊 ハミングバード』の見良津健雄(みらつたけお)が担当。

最終兵器彼女 Original Soundtrack Image Album SHE, THE ULTIMATE WEAPON

 : 最終兵器彼女 Original Soundtrack Image Album SHE, THE ULTIMATE WEAPON

・『カレイドスター』

 佐藤順一原案・監督による少女向けアニメ。GONZO作品の中でも、もっとも多くの人に愛された作品ではないでしょうか。「カレイドステージ」というサーカスとミュージカルが合体したようなエンタテインメントショーのスターを夢見てがんばる、少女そらの物語。華やかなショーの世界を舞台に、恋や友情やスターの座をめぐってのあれやこれやが描かれます。
 今回収録した主題歌「TAKE IT SHAKE IT」「real identity」の2曲は、本アルバムの目玉ともいえる楽曲です。というのも、この2曲が収録されたミニアルバムは発売後まもなく廃盤になり、長らく手に入らなくなっていたのです。韓国の4人組ヴォーカルグループ“Sugar”が日本正式デビュー前に歌った曲です。この2曲が収録できたのは快挙でした。
 劇中音楽は窪田ミナが担当。本作のサントラ盤もDVD-BOXの特典という罪なリリース形態でした(一部のBGMはミニアルバムに収録)。ですので、当初は、代表的なBGM数曲を収録する構成を考えていました。

カレイドスター 〜2枚目の すごい ミニアルバム〜

 : カレイドスター 〜2枚目の すごい ミニアルバム〜

カレイドスター キャラクターヴォーカルアルバム 〜みんなのすごいキャラソン〜

 : カレイドスター キャラクターヴォーカルアルバム 〜みんなのすごいキャラソン〜

・『LAST EXILE ラストエグザイル』

 産業革命時代のヨーロッパを思わせる世界を舞台にレトロ感あふれるデザインの飛行艇や空中戦艦が活躍する、GONZO設立10周年記念作品。雰囲気は『天空の城ラピュタ』+『キャプテンハーロック』という感じ。CGを生かした雲や飛行描写が秀逸です。
 沖野俊太郎が手がけたオープニング「Cloud Age Symphony」は凝ったサウンドメイクで本作のイメージを伝えるすばらしい曲。聴いていると空に浮かんでいるような心地よい感覚にひたれます。本編音楽は、エンディングテーマの作詞・作曲・歌を担当した黒石ひとみと、藤原麻紀、山本由紀の3人で構成された音楽家ユニット“Dolce Triade”が担当。本作だけの活動だったようです。いにしえのヨーロッパ音楽を思わせるサウンドで、繊細な情感曲からダイナミックな戦闘曲まで、丹精を凝らした音楽。当初は、O.S.T 2に収録された「Fleet of Littleships」という曲を収録したいと思っていました。

LAST EXILE O.S.T.

 : LAST EXILE O.S.T.

LAST EXILE O.S.T. 2

 : LAST EXILE O.S.T. 2

・『GADGUARD ガドガード』

 一風変わったSFロボットもの。鉄鋼人と呼ばれる人型ロボットを操る少年少女たちの群像劇です。鉄鋼人は、マシンや兵器というより、主人から呼び出される魔神みたいな雰囲気。
 本作の劇中音楽は主に田中公平が担当していますが、オープニング、エンディングは、“PE'Z”というジャム・バンドの曲が使われました。「Boomerang Boogie〜南風堂の叔父さん〜」「Song For My Buffalo」の2曲です。シングル発売もサントラ盤への収録もなく、PE'Zのアルバム(それもOP・EDそれぞれ別のアルバム)に収録という形でのリリースだったため、アニメ主題歌を集めている音源ファンにはちょっと負担でしたね。今回のGONZOコンピには、その2曲を収録できました。これも目玉の1つです。

ガドガード オリジナル・サウンドトラック

 : ガドガード オリジナル・サウンドトラック

 

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2006年07月19日

ザ・サード〜蒼い瞳の少女〜

 大橋恵さんは、私が今もっとも注目している作曲家のひとりです。

 東京音楽大学の作曲科芸術音楽コースで池辺晋一郎氏に師事。大学院の修士課程を終えて、卒業後は佐橋俊彦氏のアシスタントを務めたという経歴の持ち主。『爆竜戦隊アバレンジャー』の作曲チーム<ヘルシーウィングス>に参加して劇伴デビュー。はじめて単独で音楽を担当した『機動戦士ガンダム MS-IGLOO』ではダイナミックな音楽でファンの度肝をぬきました。鎌倉が舞台のリリカルな少女もの『うた∽かた』をはさんで担当した『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』も、パワフルで勇壮な音楽が鳴りわたる超燃えの作品。サントラファンのツボをつく音楽作りをしてくれる人なのです。

 はじめてお会いしたのは2005年の春ごろ。『機動戦士ガンダム MS-IGLOO』の音楽を聴いて、一度お話を聞きたいと思ったのでした。待ち合わせの場所に現れた大橋さんは、楚楚としたきゃしゃな女性で、「こんな人があの曲を!」と驚いたものです。

 そんな大橋さんが手がけた最新作が『ザ・サード〜蒼い瞳の少女〜』。富士見ファンタジア文庫刊のライトノベルの人気シリーズを原作に、毎週木曜深夜、WOWOWノンスクランブル枠で放送中の作品です。眼の大きな少女が主人公ということで「萌え」系かと思いきや、がっつりしたSF作品です。大戦争のあとの荒廃した世界を舞台に、不思議な力を持つ少女と機械知性体、そしてなぞの青年が旅を続けるという、まるで故・R・ゼラズニィが書きそうな物語。お遊びは最小限に抑え、ハードな物語が展開しています。

 その『ザ・サード』のサウンドトラックCDが7月19日発売されました。構成とブックレットは私が担当(クレジットは「インタビュー原稿」となっていますが、楽曲構成と解説も私です)。もう、作っているときからマスターテープを聴きながら感動してましたよ。生オーケストラを存分に使った曲の数々が聴きものです。これまで大橋さんが担当してきた作品の中でも、もっとも大きい編成のオケで録ったそうです。生オケならではのセッションの緊張感や、演奏者の息づかいが伝わるような繊細な音を感じてほしいです。

 解説書には大橋さんのインタビューと曲解説を掲載。曲解説では1曲ごとに大橋さんのコメントをいただきました。

 楽曲構成にも気を配り、主題歌に続くBGM1曲目から、「これぞ大橋恵サウンド!」というべき聴きごたえのある曲を配置してますから、CDの頭からテンションを上げてお聴きください。

ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜 オリジナル・サウンドトラック

 第1回録音から主要曲31曲を収録。オススメは、Track2「砂漠の海原へ」とTrack30「火乃香―ソード・ダンサー」。

 : ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜 オリジナル・サウンドトラック

 今回の仕事で久しぶりにお会いした大橋さんは、あいかわらず可憐な風情。でも作曲家として自信がついてきたかなという印象でした。5年後10年後の日本サントラ界をしょって立つ人と期待しています!

☆★☆

 大橋恵の音楽をもっと!という方は以下もどうぞ。

機動戦士ガンダム MS-IGLOO オリジナル・サウンドトラック

 バンダイミュージアムで上映されていたフルCGアニメ。1stシリーズの時代の戦争秘話という設定で作られている。監督と意見を交わしながら仕上げたというメインテーマ「「603」のボレロ」が聴きもの。

 : 機動戦士ガンダム MS-IGLOO オリジナル・サウンドトラック

うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 一夏 SIDE

 小編成のやさしい曲中心。「本当はこういう作品のほうが得意」なのだとか。アニメの舞台となった鎌倉は大橋さんにとっても想い出の土地で、劇中に見慣れた風景が登場するのが懐かしかったそうです。

 : うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 一夏 SIDE

うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 舞夏 SIDE

 : うた∽かた 鎌倉女子学園 SOUND MEMORY 舞夏 SIDE

 

トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 1

 わかりやすい音楽を心がけたそうです。ロボット生命体の勇壮な音楽と人間の少年たちのやさしい曲との対比があざやか。冒頭の「総員出動!」「勇気のテーマ」から心躍ります。

 : トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 1

トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 2

 : トランスフォーマー ギャラクシーフォース サウンドパック 2

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2006年07月17日

祝!『特捜戦隊デカレンジャー』星雲賞受賞

 第45回SF大会ずんこんのトピックスといえば、『特捜戦隊デカレンジャー』が星雲賞を取ったことですよ。星雲賞というのは、SF大会に参加したSFファンの投票で選ぶ年間ベスト作品賞みたいなもので、毎年SF大会で発表、受賞式が行われています。長編小説部門や短編小説部門などに分かれ、『デカレンジャー』はメディア部門(映画やテレビ作品などが対象)で受賞。いやー、めでたいめでたい。

 『デカレンジャー』は、私も大好きだったのです。戦隊シリーズでは久しぶりに本放送で全話録画して保存してますもの(『ジェットマン』以来!)。5人のキャラクターのバランスが絶妙でした。久しぶりのダブルヒロインとなり、クールなのにときどきオヤジのような言葉遣いで笑わせるジャスミンと、お気楽な現代っ娘のように見えて実は熱いがんばりやのウメコという2人がそれぞれに魅力的でした。当時、友人の女性ライターさんに「選ぶならどっち?」と聞かれて、う〜んと悩んだ末、「昼はウメコ、夜はジャスミン」とわけのわからない答えをした記憶が。
 音楽的にも話題豊かでした。サイキックラバーの歌う主題歌「特捜戦隊デカレンジャー」はオリコンをにぎわしました。エンディングを歌うのは『ジャッカー電撃隊』以来戦隊シリーズに登板したささきいさお! ドラムを村上ポンタ秀一が叩いています。本編の音楽は、『タイムレンジャー』でもクールな音楽を聴かせてくれた亀山耕一郎が担当。今回は「特捜」ということで、70年代刑事ドラマ風のサウンドをまぶしてます。

特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル1
 第1回録音の主要曲を収録したサントラ第1弾。なんといってもサックスがうなる亀山版デカレンジャーのテーマがかっこいいのです。

 : 特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル1

特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル2 ソングコレクション
 主題歌・挿入歌10曲とエンディングのショートサイズ・ヴァージョンを収録したソングアルバム。ウメコとジャスミンが歌う「girls In Trouble! Dekaranger」はこちらに収録。

 : 特捜戦隊デカレンジャー 特捜サウンドファイル2 ソングコレクション

 さて、『デカレンジャー』といえば、サイキックラバーの歌った主題歌も大ヒット。初登場でオリコンチャート20位にランクインする快挙を果しました。サイラバも本作品によって一気に名が知られるようになり、以来、アニメ・特撮作品の主題歌を中心に快進撃を続けます。そんなサイキックラバーの初のベスト盤が6月に発売されました。タイトルもずばり「サイキックラバー」!

サイキックラバー
 ライブで必ず歌われるサイラバのテーマ「とんでもねぇヤツらがやって来た!」をはじめ、『トランスフォーマー マイクロン伝説』『兜王ビートル』『リングにかけろ!』『ガイキング』などから主題歌(OPまたはED)を収録、サイキックラバーのロック魂を感じさせる1枚となりました。本人たちの選曲と構成によるこだわりのアルバムです。ブックレットには、『デカレンジャー』以来サイラバを取材し続けてきた日本で一番サイラバに詳しいライター・和田谷洋子さんの熱〜い解説入り(洋子さん、宣伝しておいたよ!)。

 : サイキックラバー

 また、戦隊シリーズゆかりのキャスト・スタッフが集結した、アナザー戦隊ワールドともいうべき特撮オリジナルビデオ作品が6月にDVDで発売されました。東映太秦映画村30周年記念作品『超忍者隊イナズマ!』です。戦隊シリーズのスタッフ・キャストが多数参加したSF時代劇アクション。デカピンク・ウメコ=菊地美香 とマジブルー・麗=甲斐麻美が共演ていうだけでも観たくなるでしょ。あと私としては『マジレンジャー』に出たナイとメアのナイ役・ホラン千秋ちゃんが出てるのがツボ。音楽は『マジレンジャー』のみごとなオーケストレーションが話題になった山下康介さん。主題歌を歌うは水木一郎。サントラ盤も発売中です。

超忍者隊イナズマ! オリジナル・サウンドトラック

 この手のビデオオリジナル作品のサントラはあとあと手に入りにくくなることが多いので、特撮ファン・戦隊ファンは早めにGETしてね! 主題歌フルサイズとカラオケも収録。ブックレットでは、戦隊シリーズのExtra音楽や夏公開予定の映画「バトルキャッツ!」の主題歌・音楽で作曲家としても活躍中のまついえつこさんが、音楽家らしい細部に行き届いた解説を書いてます。まついさんはエンディング「Thank You!」のコーラスアレンジとコーラスも担当しているんですよ〜!

 : 超忍者隊イナズマ! オリジナル・サウンドトラック

posted by 腹巻猫 at 23:48| Comment(317) | TrackBack(0) | イベント