2007年01月30日

プリキュアSplash☆Star フィナーレ!

 終わってしまいました。『ふたりはプリキュア Splash☆Star』。1月28日が最終回でした。
 『MaxHeart』に続き、今回も、劇場版を含めて3枚のサントラ盤の構成・解説を担当させていただきました。今年は、主題歌を歌ったうちやえさんや五條さんとお会いする機会も多く、思い出に残る1年になりました。
 そんな『ふたりはプリキュア Splash☆Star』のオリジナル・サウンドトラックVol.2が、25日に発売されました。

ふたりはプリキュア Splash☆Star オリジナル・サウンドトラック2 プリキュア・サウンド・スプラッシュ!

 : アルバムジャケット

 今回は、1枚めに収録されなかった第2回録音曲をどーんと収録。1枚めと合わせて、全曲収録になります。
 そして、もう1つの目玉はブックレットに掲載した「うちやえゆか×五條真由美 対談」!
 一問一答型のインタビューではなく、ふたりのふだんのおしゃべりを、そのまんま文字にしました。ふたりがそろうと、いつもこんな感じなんですよ。楽しそうなようすを感じてくださいね。

 さて、次回からの『Yes! プリキュア5』。どんな作品になるか、私もファンの一人として見守っていきたいと思います。


<収録曲>

1. 光のシャワーをあびて (S-104)
2. まかせて★スプラッシュ☆スター★ (TVsize)
   作詞:青木久美子/作曲:小杉保夫/編曲:家原正樹
   歌:うちやえゆか with SplashStars
3. 満と薫のテーマ (S-109)
4. 月と風の物語 (S-34)
5. 忍びよる不安 (S-39)
6. プレイボール! (S-44)
7. ピンチもチャンスだ (S-45)
8. 白熱の試合 (S-46)
9. はっちゃけていこう!〜急げやいそげ (S-47)
10. ムープ&フープのテーマ (S-107)
11. ダークフォールの陰謀 (S-19B(Strings Only B))
12. 復活する滅びの力 (S-110)
13. 悲痛な戦い (S-8)
14. プリキュアの使命〜湧き上がる闘志 (S-41)
15. スパイラルリング装着 (S-106)
16. プリキュア・スパイラルハート・スプラッシュ! (S-102)
17. もの想うムープ&フープ (S-108)
18. 明日へ向って (S-56)
19. 陽のあたる坂道 (S-26)
20. カッコつけたぜ! (S-27)
21. 潮騒の記憶 (S-114)
22. 君がいないと… (S-11)
23. 友情〜絆を信じて (S-7B)
24. あらがえない運命 (S-111)
25. 試練をのりこえて (S-112)
26. なつかしい笑顔とともに (S-105)
27. フィーリア王女 (S-24)
28. のんびりまったり (S-48)
29. 光と風のマーチ (S-116)
30. ひび割れた鏡 (S-113)
31. 暗黒の歴史 (S-110B)
32. 不安〜せまりくる危機 (S-57)
33. 決戦!光と闇 (S-51)
34. プリキュア新変身! 月と風の力 (S-101)
35. 絶体絶命!〜負けないでプリキュア (S-115)
36. プリキュア・スパイラルスター・スプラッシュ! (S-103)
37. かけがえのない世界 (S-12)
38. 未来をこの手で (S-117)
39. まかせて★スプラッシュ☆スター★ 〜 インストゥルメンタル Version (S-6)
40. ガンバランス de ダンス (TVsize)
   作詞:青木久美子/作曲:小杉保夫/編曲:家原正樹
   歌:五條真由美 with フラッピ&チョッピーズ

 音楽:佐藤直紀

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2007年01月20日

妖術武芸帳 オリジナル・サウンドトラック

 1月17日、『妖術武芸帳 オリジナル・サウンドトラック』が発売されました。

 東映京都製作、佐々木功主演の特撮時代劇の初単独アルバムです。音楽は『ウルトラセブン』の冬木透。私はインタビューを担当しました。
 音楽は、時代劇をことさら意識したものではなく、硬質な特撮ヒーロー音楽といった趣。『セブン』の現代音楽風楽曲をほうふつさせるさせるような劇的な表現があったり、なかなか聴き応えがあります。

 この1枚を皮切りに、旧作音源の復刻もどしどし行っていきたいとスタッフ一同はりきっています。ぜひ、お買い求めくださいね。

 : アルバム・ジャケット

posted by 腹巻猫 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事

2007年01月10日

本バトンが回ってきた

ゆずのきB佳さんから「本バトン」が回ってきました。
mixiに回答上げたんですが、ゆずさんのBLOGからこちらにリンクされてたので、こちらでも公開〜。

1)今読んでる本は?
H.R.F.キーティング『ミステリーの書き方』(早川書房)
 エンターテイメント小説作法の名著です。すでに絶版ですが、最近古書店で入手。
 世の中にある「小説作法」のほとんどは文章作法や心がまえの話で、役に立たないんですよ。この本のいいところは、ミスリーディング、ミスディレ クションといった語り口のテクニックをきちんと実例入りで解説しているところ。ミステリー技法の解説書としても面白い。別に映画を撮らなくても編集や撮影 などの映画技法の本って面白いでしょ。それと同じで、小説の技法の解説を読むと小説を読む目が肥えると思うんです。

2)小学生の時はまった作家は?
○星新一。定番ですね。
○SFショートストーリーが好きで、フレドリック・ブラウンも好きでした。
○光瀬龍のジュヴナイルSF。当時、良質のジュヴナイルを発表していたSF作家には、眉村卓、光瀬龍、筒井康隆などがいますが、私は光瀬龍がいち ばん好きでした。「暁はただ銀色」「夕ばえ作戦」「SOSタイムパトロール」……。子ども心に、文章のかっこよさにしびれました。そして、大人向け作品に 通じる壮大な時間と空間の広がり、物語の扉が閉じたあとの余韻、ほのかな恋(悲恋!)。強烈に影響を受けてます。

3)中学生の時はまった作家は?
○筒井康隆
○平井和正
○レイ・ブラッドベリ。
 ブラッドベリはこの時期に出会ってよかったと思う作家です。もっと若かったらわからなかったと思うし、もっと年をとっていたら鼻についたと思う。

4)高校生の時はまった作家は?
○P.K.ディック
 高校生から大学生のころがサンリオSF文庫の刊行時期と重なっていて、次々と発売されるディックの作品を狂喜して読みました。ハヤカワ文庫でも 競うようにディックを刊行していた。ディック初体験は中学生のときに読んだ「宇宙の眼」(現在は「虚空の眼」というタイトルで刊行)。こんなSFがあるの かと驚いた。
○曽野綾子
 人間関係でいろいろ悩んでいるときに、澄んだ水のように言葉がしみてきました。思想的影響を受けてます。
○江戸川乱歩
 当時青いカバーで出ていた角川文庫版でそろえました。私の場合、横溝正史より乱歩なんですね。明智小五郎ものに、「パノラマ島奇談」「鏡地獄」「人間椅子」「芋虫」「陰獣」「孤島の鬼」……。推理小説というより、異常心理ものとして読んでました。

5)大学生以上ではまった作家は?
○山本周五郎
 学生時代、新潮文庫で40冊以上出ていたと思いますが、少しずつ買い集めて読みました。人情小説の書き手と思われていますが、そんな言葉では言 い尽くせぬ味わいがあります。ユーモラスな作品もうまい。また、現代文学の実験小説的な技巧をさりげなく使ったりする。勉強家だったんですね。短編に名作 が多いです。おススメは短編集『おさん』『つゆのひぬま』『ひとごろし』『深川安楽亭』『ちいさこべ』…、ああ、きりがない。
○ポール・ギャリコ
 猫小説「ジェニー」の作者です。映画「ポセイドン・アドベンチャー」の原作者と紹介されることが多いですが、ギャリコの本質は、ファンタス ティックな設定を使って、骨太で深みのある人間賛歌を書く作家。「トマシーナ」「ほんものの魔法使い」「雪のひとひら」「スノーグース」「マチルダ」な ど、うれしいことに多くの作品が文庫で読めるようになりました。
 この2人はいまでも心のお師匠さんとして尊敬する作家です。

○スティーブン・キング
 なんだかんだ言って出ると読んでしまう。「デッドゾーン」「ペット・セマタリー」「IT」がお気に入り。
○ディーン・クーンツ
 キングと並び称されるモダンホラーの旗手ですが、作風は対照的。お気に入りは「ウォッチャーズ」(犬小説の傑作!)、「ハイダウェイ」「コールド・ファイア」。アカデミー出版のは読んでません。
○アン・マキャフリー
 「パーンの竜騎士」「歌う船」などの人気シリーズを持つSF作家。私はマキャフリーはロマンス小説の名手と思ってます(ホメ言葉よ)。キャラクター造形とストーリーテリングが巧みで、ついページをめくってしまう。

6)現在オススメの本は?
○ヴォルフガンク・ホールバイン「ノーチラス号の冒険」シリーズ(創元社)
 ドイツの少年向け冒険ファンタジー。何気なく読み始めたら、面白い! 第一次大戦時代の世界を舞台にした、海洋冒険ものです。タイトルから想像されるとおり、ジュール・ヴェルヌのあの作品の設定と物語を受け継いでいます。

7)現在オススメの作家は?
国内では、
○宮藤官九郎
 「木更津キャッツアイ」「マンハッタン・ラブストーリー」「タイガー&ドラゴン」「吾輩は主婦である」などの脚本家。ほとんどの作品が出版されており、シナリオだけ読んでも面白い。
○重松 清
 やっぱりうまいんだなぁ。初期の「ナイフ」「エイジ」もいいし、最近の「その日のまえに」「きみの友だち」もよかった。
○宮部みゆき
 この人も抜群にうまい。「レベル・セブン」「龍は眠る」などの初期の作品から才能が輝いてます。好きなのは「パーフェクト・ブルー」「クロスファイア」「スナーク狩り」「火車」「模倣犯」。この人の書く少年のたたずまいがすごくいい。長いですが「模倣犯」は読むべき。
○乙一
 感性で書いている感じがちょっとあやういですが、見逃せない才能。「きみにしか聞こえない」「失踪HOLIDAY」「さみしさの周波数」なんかがおススメ。
○あさのあつこ
 児童文学好きの私は、江國香織、森絵都ら、児童文芸出身の人が好きで、この人もその一人。映画化が予定されている「バッテリー」をはじめ、「ほたる館物語」「ガールズ・ブルー」など、生き生きした少年少女の描写が心地よい。

海外では、
○ジェフリー・ディーヴァー
 映画『ボーン・コレクター』の原作者。二重三重にしかけをめぐらせたプロットで読者をぐいぐい引っ張っていきます。おススメはやはり、リンカーン=ライム・シリーズ。
○グレッグ・イーガン
 星雲賞連続受賞は伊達じゃない。「宇宙消失」「万物理論」「ディアスポラ」、どれもぶっとんでます。イーガンは、一発ネタになるような、ものす ごくばかばかしいアイデアを強引に長編にしてしまう力技の作家だと思う。つまりSF作家らしいSF作家ということで、SF読みでない人には何がなんだかわ からないと思います。
○クリストファー・プリースト
 すごいですよ。「奇術師」「魔法」。この2作だけで殿堂入り決定です。読んでいると、どこへ連れて行かれるのかわからなくなる。魔術的読書体験をさせてくれます。
○コニー・ウィリス
 SF作家というより、小説の名人。「ドゥームズデイ・ブック」「航路」「犬は勘定に入れません」。なんでもない話が、なんでこんなに面白いのか。そこに小説のレトリックが、マジックがある。

○パトリシア・ハイスミス
 映画『太陽がいっぱい』(リメイク版タイトル『リプリー』)の原作者。最近の人ではないですが、近年、未収録作品集も出たりして、マイブーム中。ミステリ作家に分類されますが、主眼は犯罪やトリックにはない。人間心理へのおそるべき洞察力に背筋がざわざわします。

8)すきなジャンル3つ
・SF
・ファンタジー
・児童文学(これはジャンルじゃないのかな?)

9)思い出の絵本は?
○アンソニー・テイバー『キャッツ・アイ』(誠文堂新光社)
 子どものころ、絵本ってほとんど読んだ記憶がないんです。これは大人になってから読みました。絵本というより、大判の絵物語。神保町の三省堂の 古書市で偶然手にとって購入しました。うちに帰って読んだら、号泣。猫の一生を描いた本です。なんど読んでも泣ける。愛猫を見送った経験のあるいまでは、 なおさら。

10)読んでいて大笑いしてしまった本は?
 筒井康隆の作品、多数。

12)読んでいて腹が立った本は?
 覚えてないけど、腹が立つのはつまらない本に出会ったときですね。

13)読んでいて気持ち悪くなった本は?
 ないです。

11)読んでいて泣いてしまった本は?
 山本周五郎の作品、多数。

14)本の中で、コレ食べたい!!と思ったものは?
 ないなぁ。食べものについては視覚派ですね。

15)本の中でココ行きたい!!と思った場所は?
 ナルニア国物語の第3巻『朝びらき丸東の海へ』で主人公たちが船で行く世界の果て。

16)本の中ですきな登場人物とその本は?
 天沢退二郎の傑作ファンタジー『光車よ、まわれ!』に登場する、凛とした少女、龍子。

17)続編を出して欲しい!!(切実)な本は?
 フィリップ・ホセ・ファーマーの「階層宇宙」シリーズ。

18)内容は別にして、この題名はうまいこと付けたな、と思うものは?
 ウィリアム・フォークナー「アブサロム、アブサロム!」
 ロジャー・ゼラズニィ「伝道の書に捧げる薔薇」「われら顔を選ぶとき」「その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯」
 ハーラン・エリスン「“悔い改めよ、ハーレクィン!”とチクタクマンはいった」「世界の中心で愛を叫んだけもの」「北緯38度54分、西経77度0分13秒、ランゲルハンス島沖を漂流中」
 小松左京「果しなき流れの果に」
 光瀬龍「百億の昼と千億の夜」「たそがれに還る」

 こういうセンスって、いまでも曲名をつけるときに参考にしてます。

19)おすすめの書店は?
 よく行くのは、池袋のLIBROとジュンク堂。神保町の書泉グランデも好きです。

20)あの人は何を読んでるんだろう?な人にバトンを。
 これはmixiのほうで回したので略。

posted by 腹巻猫 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・コラム・つぶやき

2007年01月09日

【新年】1月6日 スペースカインズ・ライブ

 2007年のライブ第1弾。1月6日に開催された「スペースカインズ・ライブ」に足を運びました。<スペースカインズ>は、「山本正之電影ワールド」などの仕事でお世話になっている貴日ワタリさん率いるバンドです。会場は四谷の<アウトブレイク>。
 1年と1ヶ月ぶりとなる「スペースカインズ・ライブ」。今回が10回めということで、いつものメンバー6人+スペース・コーラス・ガールズに女声コーラス隊CAT、男声コーラス隊スペースq(この日ステージで命名)、スペース・ブラス隊が加わって、総勢17名、さらに、MCにショッカーO野さんが立つという豪華なライブとなったわけです。
 いやー、しかし、人が多すぎてステージが満杯。せっかくのブラス隊が吹きにくそう〜にしていたのがちょっともったいなかった。客席も満杯で、大勢の立ち見含め、100人以上が入ったそうです。正月から景気がいいですよ。
 今回のテーマは「昭和82年」。いつもながら、昭和のテレビドラマ、映画、アニメの音楽ばかりで固めた内容でした。休憩なしで4時間近く、40曲もの曲を演奏したのですから、バンドのみなさまもお疲れさまでしたが、客席もお腹いっぱい。楽しかったけどくたびれました。個人的にうれしかったのは、『宇宙戦艦ヤマト』のBGM(これ生ブラス入りでやってほしかった)、生ブラスが入っての必殺シリーズの曲、それに、幻の『妖術武芸帳』挿入歌「妖術数え唄」(再演希望)、などでした。

 実はバンドで映像音楽(劇伴)を演奏する、という試みを私もやっていまして、その名も「劇伴セッション」(G-Session)というバンドを組んでます。きっちり譜面を書いて演奏するバンドじゃなくて、セッションで作り上げていくジャズ/ロック寄りのバンドですが、アニメや特撮ものの音楽を演奏するというポリシーはカインズと似ている。でも、とりあげる曲目は不思議とほとんどかぶってないのですね。今回、スペース☆カインズ・ライブに出演したコーラス隊CATは、うちのバンドのコーラス部なんです。出張です。なんせ、劇伴セッションのライブは5年前(2002年)にやったきりなんで、出動の機会がないんです。あー、今年こそなんとかしなければなぁ…。

 そんなこんなで、今年もいろいろ活動すると思いますので、よろしくお願いいたします。

2007年賀

posted by 腹巻猫 at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブ/コンサート