2008年11月27日

ドラマ音楽ファンも注目の企画!「フジテレビ開局50周年記念DVD」

 ドラマ好き、ドラマ音楽好きにはたまらない企画がスタートしましたよ。

 フジテレビ開局50周年記念DVD続々リリース!

 教科書にも載った佐藤勝先生の主題歌が懐かしい『若者たち』。
 『三匹が斬る!』の原型ともいえる『三匹の侍』。音楽は『鬼平犯科帳』『惑星大戦争』の津島利章!

 そして、菊池俊輔先生が音楽を担当した1977年のドラマ版『砂の器』。この作品は菊池先生ご自身も思い出深い作品として上げているものなのです。

 ドラマファン待望!と言えるのが、『6羽のかもめ』。倉本聰の代表作の1本(ただし、全話は書いてない)で、ユーモアと哀感の混じった味わい深い作品です。最終話「さらば、テレビジョン」は倉本聰のエッセイ集のタイトルにもなった名作でした。音楽は深町純。加藤登紀子による主題歌「かもめ挽歌」が絶品です。

 CSなどで再放送される作品もありますが、ファンとしては手元に置いておけるパッケージでの発売はなによりうれしいところ。1年かけて50タイトルをリリースするという企画だそうなので、第2弾、第3弾にも期待しましょう。

若者たち DVD-BOX
 元祖・悩める青春ドラマです。主演に田中邦衛。

 : 若者たち DVD-BOX

三匹の侍 (1966年版) DVD-BOX
 第4シリーズをパッケージ化。主演は平幹二朗、加藤剛、長門勇。監督に五社英雄!

 : 三匹の侍 (1966年版) DVD-BOX

砂の器 (1977年版) DVD-BOX
 仲代達矢、田村正和主演。

  : 砂の器 (1977年版) 年版 DVD-BOX

6羽のかもめ DVD-BOX
 小劇団が舞台のペーソスあふれるコメディ。淡島千景、高橋英樹、加東大介、栗田ひろみ、長門裕之、夏純子ら個性的なキャストの競演が楽しい。

  : 6羽のかもめ 年版 DVD-BOX

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2008年11月21日

これが明日のリアル!「ケータイ捜査官7」

 発売から日が経ってしまいましたが、テレビ東京系で絶賛放送中の『ケータイ捜査官7』のオリジナル・サウンドトラックが10月29日に発売されました。私は取材・構成・解説を手がけています。

 音楽は池頼広さん。初の30分もの特撮番組です。
 犯罪サスペンスであり、SFであり、青春ものでもあるという多面的な作品。たとえばテクノっぽい音楽でもそれなりにマッチしたと思うのですが、池さんは生楽器中心のシリアスな音楽で正面からこの作品に挑みました。

 結果は大成功。『ケータイ捜査官7』というドラマの空気感を決定づけたといってもよい、みごとな作品に仕上がっています。ブックレットに掲載した三池監督のインタビューを読んでもらうと、この作品において池さんの音楽がいかに重要な役割を果たしているか理解していただけると思います。
 三池監督インタビューも私が担当したのですが、特撮誌などで語られていない貴重なお話がうかがえました。音楽とドラマとの深い関係がよくわかる、いい記事になりました。

 池さんが音楽にこめたテーマは、「少年とケータイの友情」。アクション曲やサスペンス曲もカッコいいですが、メインテーマが実にいいのです。毎回劇中で流れています。
 たんに印象に残るメロディだというだけでなく、作品のテーマを作曲家がきちんと咀嚼し、音楽で伝えるべきことは何か、と考えた結果生まれた曲なのです。そういうアプローチが貫かれているからこそ、音楽がみごとにドラマを支え、作品世界を膨らませている。

 サントラ盤では、このメインテーマのモチーフを柱にして、使用頻度の高い楽曲をストーリー性のある構成で並べてみました。
 聴きどころは、まず1曲目の「アンダーアンカー」。本編音楽録音前に、プロモーション用映像のために作曲された曲で、この1曲で『ケータイ捜査官7』のドラマと音楽の方向性が決まりました。続いて、第1話の滝本初登場シーンでの使用が忘れがたい「フォンブレイバー」。エージェントやフォンブレイバー出動シーンによく使われるアクション曲です。悲壮な決意を感じさせる「勇気ある者」も名場面での使用が多い。レクイエム風の「明日の未来」は、アルバムを構成している段階では劇中未使用だったのですが、21話「こころのひかり」の中で、なかなか泣ける場面に使用されました。
 中でも私が「これは絶対入れたい!」と収録にこだわったのが、「ふたりの秘密」。第14話「セブンの子守唄」の中で使用された挿入歌です。『ケータイ捜査官7』の世界の中では人気アニメの主題歌なんだそうで、その後も劇中で登場していますね。

 ただ、解説を書いた当時はもうちょっとシリアスな方向に進むのかと思っていたら、ほんわかした話が多くなって、ちょっとサントラの雰囲気と作品の雰囲気が合わなくなってしまったかなぁ・・・・・・。終盤に向けての盛り上がりに期待しましょう。

 押井守監督回で使われた曲など、まだ未収録曲も残っています。第2弾が発売できるよう、応援よろしくお願いします!

(追記)
 主題歌・副主題歌のTVサイズを収録する予定でしたが、諸事情によりかないませんでした。(2008/11/27)


<収録曲リスト>

  1. Under Anchor 〜 アンダーアンカー [M01]
  2. Cyber Crime 〜 サイバー犯罪 [M05]
  3. Phone Braver 〜 フォンブレイバー [M11]
  4. Crooked Mind 〜 歪んだ思考 [M09]
  5. Computer Crash 〜 暴走 [M02]
  6. You are Braver 〜 勇気ある者 [M07]
  7. Don't Cry, Buddy 〜 Don't Cry、バディ [M04 Sax]
  8. School Days 〜 ケイタ学校に行く [School]
  9. Up to You 〜 気の向くまま - Upper Ver. - [Up to you Haya]
  10. Quest 〜 探索 [G02]
  11. Chase 〜 追跡 [G01]
  12. Urban Legend 〜 都市伝説 [Ag Horror]
  13. Touch of Devil 〜 黒いささやき [ME 01]
  14. Detective 〜 刑事のテーマ [Detective 1]
  15. Darkness of the Net 〜 ネットの闇 [M03]
  16. To Underground 〜 潜入 [M101]
  17. Wandering Mind 〜 たゆたう想い [M08]
  18. Tommorow Future 〜 明日の未来 [M10]
  19. Himitsu 〜 ふたりの秘密/ケイコ [BRAVER Himitsu (Vocal)]
  20. A Curious Girl 〜 キュリアス・ガール [Braver Love 01]
  21. Up to You 〜 気の向くまま - Downer Ver. - [Up to you-Banjo]
  22. Mission 〜 アンダーアンカーの使命 [M103]
  23. Hacking 〜 ハッキング [M104]
  24. Rescue Operations 〜 救援 [M106]
  25. My Buddy 〜 バディ [M04 Pf Gui]
  26. Main Theme 〜 「ケータイ捜査官7」メインテーマ [M04]

音楽:池 頼広


ケータイ捜査官7 オリジナルサウンドトラック Sound Braver 01
  ブックレットにシリーズ監督・三池崇史インタビュー、音楽・池頼広インタビューを掲載!

 : ケータイ捜査官7 オリジナルサウンドトラック Sound Braver 01

↓池頼広ファンはこちらにも注目!

もっけ 其ノ玖
 『もっけ』セル用DVD最終巻。単独発売のなかったサウンドトラックCDが同梱されています!

 : もっけ 其ノ玖

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2008年11月16日

11月15日 まほうの夜の音楽会「ディズニー・オン・クラシック」

 11月15日。東京国際フォーラム ホールAで開催された「ディズニー・オン・クラシック まほうの夜の音楽会2008」に足を運びました。

 ディズニー映画の熱心なファンとはいえない私ですが、それでも今回の音楽会に足を運んだのは、プログラムにアラン・メンケン特集が織り込まれていると知ったから。

 アラン・メンケンは『リトル・マーメイド』(1989)以来、多くのディズニー作品の音楽を担当している作家で、宮崎アニメにおける久石譲のような人なのです。今年公開された『魔法にかけられて』の音楽がアラン・メンケンでした。

 ステージにはスモークがたかれ、「Disney On CLASSIC A Magical Night」のロゴがライトアップされてます。この舞台装置が象徴するように、全編がショーのように演出された華麗なコンサートでした。

 第1部が東京ディズニーリゾート25周年記念特集、第2部がアラン・メンケン特集という構成。第2部では『リトル・マーメイド』『ヘラクレス』『ポカホンタス』『ノートルダムの鐘』などから、主題歌と音楽を演奏。歌だけでなくサウンドトラックも演奏してくれたのは映画音楽ファンにはうれしいプログラムでした。

 しかし、実は今回いちばん感動したのは、第1部のパークミュージックメドレーの中で演奏された、「東京ディズニーシー アクアスフィアのテーマ」です。そう、冨田勲先生の曲ですよ。プログラム全体の中でもこの曲だけがあきらかにカラーが違う。ホールに響き渡る冨田サウンドに思わず陶然としてしまいました。


<set list>

第1部

  1. ドリーム・ゴーズ・オン 〜東京ディズニー・リゾート25thアニバーサリー・テーマソング〜
  2. 東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ
  3. ディズニー・ファンティリュージョン!〜フェアリー・ガーデン
  4. パークミュージックメドレー
  5. ブラヴィッシーモ! 〜火は水に恋をした〜

第2部

    ディズニー ラブ&バラード アコースティック・セレクション

  1. 『ビアンカの大冒険』より 「誰かが待っている」
  2. 『わんわん物語』より 「ララルー」〜「ベラ・ノッテ」
  3. 『白雪姫』より 「いつか王子様が」
    アラン・メンケン・スペシャル
  4. 『ヘラクレス』より 「悠久の昔」〜「ゴー・ザ・ディスタンス」
  5. 『ポカホンタス』より 「嵐の航海」〜「カラー・オブ・ザ・ウィンド」
  6. 『魔法にかけられて』より 「魔法の王国アンダルシア」〜「歌ってお仕事」〜「真実の愛のキス」
  7. 『リトル・マーメイド』より 「メインタイトル」〜「パート・オブ・ユア・ワールド」〜「パート・オブ・ユア・ワールド(リプライズ)」
  8. 『アラジン』より 「アラビアンナイト」〜「ホール・ニュー・ワールド」
  9. 『ノートルダムの鐘』より 「ゴッド・ヘルプ」〜「輝きの中へ」

アンコール
 ・『美女と野獣』より 「ひとりぼっちの晩餐会」
 ・『ピノキオ』より 「星に願いを」
 ・『美女と野獣』より 「奇蹟の変身」

 編曲・指揮:ブラッド・ケリー
 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 ネバーランド・オーケストラ


 アンコールの「星に願いを」では会場もいっしょに合唱。
 オーケストラのメンバーも楽しそうで、ディズニー作品の音楽の力をひしひしと感じた一夜でした。

Disney's Magical Melody 〜The Best of Alan Menken〜
 アラン・メンケンの作品集。デモ・ヴァージョンなども収録したコレクターズアイテム。

 : Disney's Magical Melody

東京ディズニーシー アクアスフィア・テーマミュージック
 冨田勲によるアクアスフィア・テーマ曲。「昼の音楽」「夜の音楽」を収録。3つのオーケストラが奏でる立体音響!

 : アクアスフィア・テーマミュージック

↓冨田勲ファンはこれも注目!

響 KYO  藤原道山×冨田勲
 尺八奏者の藤原道山と冨田勲のコラボレーション。「新日本紀行 」「文五捕物絵図」「たそがれ清兵衛 」「源氏物語」などを収録。11月19日発売。

 : 響 KYO

posted by 腹巻猫 at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブ/コンサート

2008年11月08日

11月7日 阿佐ヶ谷ロフトA「特歌祭4」

11月7日。
阿佐ヶ谷ロフトAで開催された「特歌祭4」へ足を運びました。
特撮マニアの読売新聞記者として知られる鈴木美潮さん主催の特撮ソング・イベントです。

「4」というから1〜3もあったのですが、参加するのはこれがはじめて。
今回は五條真由美さん、Sister MAYOさん、サイキックラバーと旧知の人たちが出演ということで応援に行ったわけです。

頭から出演者たちが飲みながら歌を披露するという、ほかでは見られないイベントにびっくり。
ライブともちょっと違う。まさに歌祭りですね。

あの狭い舞台上にイスを並べ、マイクスタンドを立てて演奏を聞かせるという、かなり離れわざ的なスタイル。
しかし、トークから歌に、歌からトークにと、継ぎ目なく進んでいくのが心地よい。
それぞれの持ち歌、戦隊挿入歌などに加え、歌謡曲や洋楽をまじえた構成がよかった。

そして、歌もよかったけれど、お酒の入った出演者たちのトークがめちゃめちゃ楽しかった。

特にほどよく酔っ払ったMAYOさんが面白い!

そういえば、私はここ数年「Sister MAYO ベスト」を出しましょうとコロムビアさんに言い続けているのですが、いまだに実現しません。ほしい人いると思うんだけどなぁ。
「それはほしい!」という人は、ぜひコロムビアさんにリクエストを送ってください。

posted by 腹巻猫 at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブ/コンサート

2008年11月05日

11月3日 minimumsライブ@STB139 スイートベイジル

 これも日付が前後しますが…

 11月3日。六本木STB139スイートベイジルで開催されたminimumsのライブに足を運びました。
 DVD発売記念ライブです。

 minimumsは女性3人のパーカッションユニット。彼女たちのライブには可能な限り行っている私ですが、今回はこれまでにない楽しみがありました。
 それは、NHKでこの夏放送されたドラマ『監査法人』の音楽にminimumsが演奏で参加していたから。
 その音楽を演奏してくれるに違いないと思ったわけですよ。

 期待どおり、「監査法人メインテーマ」が選曲に含まれていて、大満足でした。

 この日は、スペシャルゲストとして、ブルースハープ/Vocalの今出宏(ぴろし)、EBassの小泉P克人が参加。これまでと一味違う、ズシっと低音の効いた男性的なサウンドを聴かせてくれました。山下由紀子さんのパーカッションもドラムセットが大活躍。「進化するminimums」を感じましたね。

 DVDはminimumsのBLOGから連絡すれば購入できます。どんな演奏か見てみたい聴いてみたいという方は、ぜひどうぞ。1枚2500円です。

 Minimums081103


<set list>

1st set

  1. 紙について思う僕のいくつかのこと (村松崇継)
  2. Garden (minimums)
  3. ダニー・ボーイ(アイルランド民謡)
  4. エリーゼのために (ベートーヴェン)
  5. 監査法人のテーマ (村松崇継)
  6. LA FIESTA (チック・コリア) with 今出宏&小泉P克人

2nd set  with 今出宏&小泉P克人

  1. TAKE5 (ポール・デスモンド)
  2. サンタフェ・トレイル (村松崇継)
  3. フォーカス27 (今出宏)
  4. FIRST CIRCLE (パット・メセニー)

アンコール
 ・アフリカン・クリスマス (TATOPANI)


監査法人 オリジナル・サウンドトラック
 minimumsが演奏に参加した、ドラマ『監査法人』のサントラ発売中!

 : 監査法人 オリジナル・サウンドトラック

posted by 腹巻猫 at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブ/コンサート