11月15日。東京国際フォーラム ホールAで開催された「ディズニー・オン・クラシック まほうの夜の音楽会2008」に足を運びました。
ディズニー映画の熱心なファンとはいえない私ですが、それでも今回の音楽会に足を運んだのは、プログラムにアラン・メンケン特集が織り込まれていると知ったから。
アラン・メンケンは『リトル・マーメイド』(1989)以来、多くのディズニー作品の音楽を担当している作家で、宮崎アニメにおける久石譲のような人なのです。今年公開された『魔法にかけられて』の音楽がアラン・メンケンでした。
ステージにはスモークがたかれ、「Disney On CLASSIC A Magical Night」のロゴがライトアップされてます。この舞台装置が象徴するように、全編がショーのように演出された華麗なコンサートでした。
第1部が東京ディズニーリゾート25周年記念特集、第2部がアラン・メンケン特集という構成。第2部では『リトル・マーメイド』『ヘラクレス』『ポカホンタス』『ノートルダムの鐘』などから、主題歌と音楽を演奏。歌だけでなくサウンドトラックも演奏してくれたのは映画音楽ファンにはうれしいプログラムでした。
しかし、実は今回いちばん感動したのは、第1部のパークミュージックメドレーの中で演奏された、「東京ディズニーシー アクアスフィアのテーマ」です。そう、冨田勲先生の曲ですよ。プログラム全体の中でもこの曲だけがあきらかにカラーが違う。ホールに響き渡る冨田サウンドに思わず陶然としてしまいました。
<set list>
第1部
- ドリーム・ゴーズ・オン 〜東京ディズニー・リゾート25thアニバーサリー・テーマソング〜
- 東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ
- ディズニー・ファンティリュージョン!〜フェアリー・ガーデン
- パークミュージックメドレー
- ブラヴィッシーモ! 〜火は水に恋をした〜
第2部
ディズニー ラブ&バラード アコースティック・セレクション
- 『ビアンカの大冒険』より 「誰かが待っている」
- 『わんわん物語』より 「ララルー」〜「ベラ・ノッテ」
- 『白雪姫』より 「いつか王子様が」
アラン・メンケン・スペシャル
- 『ヘラクレス』より 「悠久の昔」〜「ゴー・ザ・ディスタンス」
- 『ポカホンタス』より 「嵐の航海」〜「カラー・オブ・ザ・ウィンド」
- 『魔法にかけられて』より 「魔法の王国アンダルシア」〜「歌ってお仕事」〜「真実の愛のキス」
- 『リトル・マーメイド』より 「メインタイトル」〜「パート・オブ・ユア・ワールド」〜「パート・オブ・ユア・ワールド(リプライズ)」
- 『アラジン』より 「アラビアンナイト」〜「ホール・ニュー・ワールド」
- 『ノートルダムの鐘』より 「ゴッド・ヘルプ」〜「輝きの中へ」
アンコール
・『美女と野獣』より 「ひとりぼっちの晩餐会」
・『ピノキオ』より 「星に願いを」
・『美女と野獣』より 「奇蹟の変身」
編曲・指揮:ブラッド・ケリー
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 ネバーランド・オーケストラ
アンコールの「星に願いを」では会場もいっしょに合唱。
オーケストラのメンバーも楽しそうで、ディズニー作品の音楽の力をひしひしと感じた一夜でした。
◎Disney's Magical Melody 〜The Best of Alan Menken〜
アラン・メンケンの作品集。デモ・ヴァージョンなども収録したコレクターズアイテム。

◎東京ディズニーシー アクアスフィア・テーマミュージック
冨田勲によるアクアスフィア・テーマ曲。「昼の音楽」「夜の音楽」を収録。3つのオーケストラが奏でる立体音響!

↓冨田勲ファンはこれも注目!
◎響 KYO 藤原道山×冨田勲
尺八奏者の藤原道山と冨田勲のコラボレーション。「新日本紀行 」「文五捕物絵図」「たそがれ清兵衛 」「源氏物語」などを収録。11月19日発売。