2月20日、南青山のMANDALAで開催されたminimumsのライブに足を運びました。
「冬の空」と題された今回のライブですが、隠しテーマは「スペイン」。ラテン風味たっぷりの熱いライブになりました。
1曲目は「冬」にちなんで、ピアソラの「ブエノサイレスの冬」。
2曲目も冬のイメージの濃い、ビートルズの「ノルウェーの森」。タールという中東の楽器やエクタールというインドの一弦打楽器をフィーチャーしたアレンジが斬新。山下由紀子さんのパーカッションは目でも楽しめます。
つづいて、村松崇継さんの曲「アコー」と「彼方の光」。「彼方の光」は村松さんのアルバム「Piano Sings」にも収録されています。
ショパンの「幻想即興曲」のminimums風アレンジをはさんで、1st setラストはドミニカ出身のジャズ・ピアニスト、ミシェル・カミロ作の「Caribe」。マリンバとパーカッションの強烈なかけあいで白熱のプレイになりました。
2ndはminimumsオリジナルの「Baile」から。
2曲目がミシェル・カミロとフラメンコ・ギターの名手、トマティートのアルバム「スペイン」より「LA VACILONA」。もう、会場はすっかりラテンの雰囲気です。
3曲目はバッハをマリンバとパーカッションにアレンジした「小フーガ ト短調」。原曲と印象の異なる新しい曲に生まれ変わってます。
次の「Reel Around the Sun」は、アイリッシュダンスとケルト音楽が融合したミュージカル「リバーダンス」からの曲。「リバーダンス」はminimumsが好んで取り上げる作品です。ボーランというアイルランドの太鼓やアイリッシュダンスのリズムを取り入れて、ケルト風味を出しつつもパーカッシブなアレンジ。3人が奏でるリズムが複雑にからみながら、大きなうねりを作りだしていく。興奮の1曲でした。
ラストはやはり、村松崇継さんの「紙について思う僕のいくつかのこと」。そしてアンコールには、ずばりチック・コリアの「スペイン」で締め。
寒い冬の夜を熱くするライブでしたね。
昨年はDVD発売にドラマ音楽への進出など大活躍だったminimums。今年も進化するminimumsを楽しみにしています。
<セットリスト>
1st set
- ブエノサイレスの冬 (ピアソラ)
- ノルウェーの森 (ジョン・レノン&ポール・マッカートニー)
- アコー (村松崇継)
- 彼方の光 (村松崇継)
- 幻想即興曲 (ショパン)
- Caribe (ミシェロ・カミロ)
2nd set
- Baile 〜情熱の踊り〜 (minimums)
- LA VACILONA (ミシェル・カミロ&トマティート)
- 小フーガ ト短調 (バッハ)
- Reel Around the Sun (ビル・ウィーラン「リヴァーダンス」より)
- 紙について思う僕のいくつかのこと (村松崇継)
アンコール
- スペイン (チック・コリア)