2010年04月28日

放映30周年「ウルトラマン80」CS放映!DVDも!(追記)

 1980年に放映されたウルトラシリーズ『ウルトラマン80』が、5月からCSのファミリー劇場で放映されます。それに合わせて、主演の長谷川初範が出演する特番も放送。そして、6月には初のDVD発売が予定されています。

 『ウルトラマン80』のコンセプトは「ウルトラマン先生」。ウルトラマン80こと矢的猛が中学校教師と防衛隊(UGM)をかけもちしているという設定で、学園ドラマみたいに学校を舞台にしたドラマが展開するのが特徴でした。
 それがSFっぽくないという声もありましたが、私は当時、『ウルトラマン80』の凝りに凝った特撮と学園ドラマっぽさに魅せられていました。「こんなウルトラマンがあるのか」と。特撮映像は当時最高水準のすばらしさで、毎回目が離せませんでした。人間の負の情念=マイナス・エネルギーが怪獣を生み出すという解釈にも感心しました。これは、現代にも通用する設定だと思います。
 諸事情で「学校編」は明確な区切りをつけることなく1クールで終了し、2クール目から従来の路線に戻った「UGM編」がスタートするのですが、この路線変更は、『ウルトラマン80』ファンの長らくのひっかかりになっていたのです。それが、『ウルトラマンメビウス』(2006)のウルトラマン80登場回(第41話「思い出の先生」)でみごとに完結したのは感動でした。

 30周年を記念したCS放映とDVD発売で、『80』の独特の味わいのあるドラマと特撮と音楽の魅力を多くの人に知ってもらえたらと思います。

 『ウルトラマン80』は音楽もすばらしいのです。TALIZMANの主題歌と冬木透のBGM。どちらも、これまでにないウルトラサウンドを作ろうという気概を感じました。実は、まだ商品化されていないBGMもあるんですよ。完全版サウンドトラックほしいですね。


(2010.04.30追記)
 あらためてきっちり調べてみたら、1996年発売の2枚組『ウルトラマン80 ミュージック・コレクション』(品切)で『ウルトラマン80』の正規BGMはすべて商品化されていました。混乱させてすみません…。この機会にぜひ再発を! いや、1曲1トラック仕様で新盤リリース望みます!!

(2010.06.11追記)
 その後、「実はBGMリストにも載っていない未収録曲がある」という情報をコメントでいただきました。たびたび訂正してすみません。まだまだ『80』音楽コンプリートに向けてがんばる余地はありますね。


ウルトラマン80 DVD-BOX I
 放映30年を経てついにDVD化! 6月25日発売。BOXIIは9月24日発売予定。

 : ウルトラマン80 DVD-BOX I

ウルトラサウンド殿堂シリーズ ウルトラマン80
 代表曲をコンパクトにまとめたサウンドトラック盤。劇中には冬木透による『ザ・ウルトラマン』の曲も流用されている。

 : ウルトラサウンド殿堂シリーズ ウルトラマン80

ウルトラマン80 テーマ音楽集
 放映当時リリースされた音楽集の廉価復刻版。最終回に使われた挿入歌「心を燃やすあいつ」収録。

 : ウルトラマン80 テーマ音楽集

posted by 腹巻猫 at 20:23| 映画・テレビ

2010年04月27日

帰ってきた「侍戦隊シンケンジャー 秘伝音盤」

 明日28日発売のCD「帰ってきた 侍戦隊シンケンジャー 秘伝音盤 特別幕」。6月に発売されるVシネマ『帰ってきた 侍戦隊シンケンジャー』のオリジナル・サウンドトラック盤です。

 目玉は高木 洋さんの新録音BGM。TVシリーズでおなじみの曲とともにシンケンジャーの新たな活躍をどう盛り上げてくれるか期待が高まります。
 サントラ盤には本編で使われるTVシリーズの音楽も収録されています。既発盤に収録済の楽曲ですが、旧盤は数曲を1トラックにまとめていたのに対し、今回は1曲1トラックの収録。「一筆奏上!(M16)」や「大殺陣!(M43)」「新装備侍合体(M107)」など単独で聴きたいと思っていた人も多いのでは。新曲も、どこか「暴れん坊将軍」っぽい「殿様評判記」(似てないけど雰囲気がね)、学園ドラマ風の「シンケン ハイスクール」など、いい味出してます。

 さらに、このサントラ盤、どさくさにまぎれて(?)挿入歌のカラオケも収録されているのですよ! ニクいところをついてくるなぁ。

帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 秘伝音盤 特別幕
 新録音BGM5曲と挿入歌オリジナル・カラオケ10曲を含む全39曲収録。

 : 帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 秘伝音盤 特別幕

帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕 超全集版 [DVD]
 DVDは6月21日発売。封入特典として「侍戦隊シンケンジャー超全集」(小学館監修・約90ページ)を封入。

 : 帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕

posted by 腹巻猫 at 18:41| CD

2010年04月26日

哀しく官能的な「血とバラ」の音楽、初CD化

 ロジェ・バディム監督の映画『血とバラ』の音楽がついにCD化されました。先に紹介した『ロボコップ』完全版サントラとともに、こちらも感無量です。

 『血とバラ』は1960年に製作されたフランス・イタリア合作映画。シェリダン・レ・ファニュの『吸血鬼カーミラ』を原作にした幻想怪奇映画で す。美貌の女吸血鬼が登場する幻想的で官能的な映画として70年代にはカルトな人気を得た作品ですが、DVDは発売されておらず、最近は忘れられた作品に なっているのが残念。ジャン・プロドロミデスの美しくも官能的な音楽は、この映画の魅力の大きな要素となっています。とりわけ、ミラルカに襲われたジョージアが見る妖しい夢のシークエンスは、一度見ると忘れられない印象的なもの。かつて少年時代にテレビ放映でこの映画を観た私は、この夢の場面に深い衝撃を受けたものです。
 ロジェ・バディムの映像とプロドロミデスの音楽。この2つが一体となって作り出す独特の雰囲気は、のちに日本で作られた吸血鬼映画「血を吸う」シリーズに影響を与えていると思います。もちろん、眞鍋理一郎の耽美な音楽にも。

 今回のCD化は、単独アルバムではなく、この3月にDISQUES CINEMUSIQUEレーベルから発売された『ダントン』のサウンドトラック・アルバムに一緒に収録されたもの。『ダントン』の音楽は『血とバラ』と同じジャン・プロドロミデス。『素晴らしい風船旅行』などの音楽を書いた作曲家です。

 もともと『血とバラ』のサウンドトラックは、公開当時にフランスから5曲入りのEP盤が発売されただけでした。私はEP盤も持っているのですが、ジャケットが実に魅力的な1枚。収録曲数は少ないですが、実は5曲だけでじゅうぶん満足感があります。

 というのは、『血とバラ』の音楽は場面に合わせて作曲・録音する方式ではなく、いくつかのテーマ曲を用意して、劇中で繰り返し使う方式で作られているのです。タイトルバックに流れる哀感のあるハープと弦の曲、「ミラルカのテーマ」と呼ばれる弦とオルガンの曲、そして、ハープのつまびきがサスペンスを盛り上げる曲。この3曲で、ほぼ劇中で印象的な楽曲はそろいます。
 『ダントン』のアルバムには、EP盤と同じ5曲が収録されました。追加曲がないのは残念な気はしますが、これで『血とバラ』の代表曲はすべて手に入るんですね。幻想映画音楽ファンには、待望の1枚でしょう。

 Ep
 ↑『血とバラ』EP盤のジャケット。

 Danton_dcm120
 ↑DANTON: JEAN PRODROMIDÈS
 ジャン・プロドロミデス作品3作『ダントン』『悲しみの天使』『血とバラ』を収録した作品集CD(コンピレーション盤)。輸入CD店や通販などで購入できます。

 ところで、『血とバラ』の音楽を書いたジャン・プロドロミデスは、同じロジェ・バディムが監督した『世にも怪奇な物語』の一編「黒馬の哭く館」の音楽も担当しています。こちらもハープと木管による哀愁漂う音楽が印象的でした。
 しかし、「黒馬の哭く館」の音楽は、「不幸にしてサウンドトラックはレコード化されたことはなく、完全に失われてしまったようだ」と『ダントン』のライナーノーツには書かれています。ところが…。
 日本で発売されている『世にも怪奇な物語』のDVDの音声メニューには、「フランス語」「日本語吹き替え」と並んで「BGM」と いうメニューがあり、これを選択すると、セリフ、SEのかぶらないBGMだけが聴けるのですよ。どういうからくりなのか…。
 おそらく、輸出用にSE、セリフ、BGMをセパレートしたテープが残っていたんでしょうね。ちなみに、第2話「影を殺した男」と第3話「悪魔の首飾り」のBGMトラックはSE入りになっています。「悪魔の首飾り」の音楽はニーノ・ロータ。これも音盤化には恵まれず、かつてマイナーレーベルからリリースされたロータ作品集に「悪魔の首飾り」組曲が収録されたことがあるくらい。サントラファン泣かせの作品です。

世にも怪奇な物語 [DVD]

 : 世にも怪奇な物語

posted by 腹巻猫 at 01:59| CD

「ロボコップ」完全版サントラ登場!

 バジル・ポールドゥリスの代表作『ロボコップ』のComplete Soundtrackが米INTRADAレーベルから発売されました。サントラファンには待望の1枚。感無量です。

 バジル・ポールドゥリスは、『コナン・ザ・グレート』『レッド・オクトーバーを追え!』など、燃える映画音楽を書く作曲家としてファンに愛された作家。惜しくも2006年に亡くなりました。『ロボコップ』の音楽は、勇壮なロボコップ・マーチはもちろんですが、マーフィーの苦悩を表わすメロウな音楽やサスペンス曲なども魅力なんですね。

 1987年の公開当時に発売されたサントラ盤は観賞用に15曲をまとめたアルバムでした。2004年に4曲を追加したExpanded盤がリリース。そして、今回は全23曲を収録し、曲順も劇中使用順に改めた文字通りのComplete Soundtrackです。20ページの解説書には詳細な音楽解説を掲載。サントラはこうでなくては!

 残念ながら日本版発売はありませんが、輸入CD店や通販で購入できます。限定3000枚なので興味ある方はお早目に。通販は国内ならARK SOUNDTRACK SQUARE、海外ならScreen Archives Entertainmentなどで取り扱っています。

Robocop Original MGM Motion Picture Soundtrack

 Robocop_complete

posted by 腹巻猫 at 00:56| CD

2010年04月25日

大野雄二&ルパンティック・ファイヴ・ライヴ

 4月23日、タワーホール船堀大ホールで開催された大野雄二&ルパンティック・ファイヴのライブに足を運びました。

 2月3日に発売されたアルバム『LUPIN THE THIRD 〜the Last Job〜』の発売を記念してのライブ。4月16日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEで、4月18日に大阪UMEDA AKASOで同じ趣旨のライブが開催されています。
 私はたまたま16日が埋まっていたのと、船堀という会場にひかれてこの日に参戦。
 というのは、タワーホール船堀は8月に開催される日本SF大会の会場なのです。SF大会で企画を予定しているので、ホールの音響を聴いてみたかった。また、この日仕事で都営新宿線沿線にいたので都合もよかったのでした。

 タワー船堀大ホールはステージを囲んで客席が階段状に並ぶ劇場仕様のホールです。キャパシティは700人超。ふつう、こういうホールで演奏会をすると「ライブ」ではなく「コンサート」という呼び方になるのですが、今回は、プログラムが配られず曲目は演奏するまでひみつ、休憩なしの1ステージという完全なライブ形式。

 結果的に、ホールで聴いてとてもよかった。まず、音がいい。楽器の音がヴィヴィッドに聴こえます。そして、メンバーの動きがよく見える。ライブのノリとはちょっと違いますが、じっくり音楽を楽しみたい向きには最適です。

 大野雄二&ルパンティック・ファイブの演奏を聴くのは、目黒Blues Alleyのライブ以来。メンバが一部変更になったことと会場が違うことで、前回とはまた違う、スケール豊かな演奏が聴けました。

 演奏曲は『LUPIN THE THIRD 〜the Last Job〜』用に新アレンジされた『ルパン三世』の音楽が中心ですが、『犬神家の一族』『人間の証明』『小さな旅』など、映画音楽・TV音楽も聴くことができて、思わぬ拾いものでした。「犬神家の一族 愛のバラード」は4ビート風に、「人間の証明のテーマ」はジャズバラードに、「小さな旅」はピアノ・ソロにアレンジされての演奏で、原曲とは違う味わいになっているのがニクい。

 今回感じたのは、大野雄二の書くメロディの魅力です。太くて印象的なメロディがあるから、アレンジを自在に変えても通用する。そして、発表から30数年を経てもさまざまな形で演奏したり録音したりされている『ルパン三世』の音楽は幸せだなぁということでした。このところライブ活動を積極的に行っている大野雄二先生ですが、『ルパン』だけでなく、ほかの映像作品の曲もとりあげてほしいなぁと切に思います。ぜひ、映画・TV音楽ライブも!

LUPIN THE THIRD 〜the Last Job〜
 『ルパン三世』の名曲を新アレンジ。2月に放送されたアニメ最新作『ルパン三世 the Last Job』のエンディングテーマ「笑う太陽(Feat. 中納良恵 From EGO-WRAPPIN')」も収録。

 : LUPIN THE THIRD~ the Last Job~

Y.O. Connection
 ジャズ・ミュージシャンとしての大野雄二を前面に出した1枚。ジャズ・ナンバーのほか、映画『M*A*S*H』のテーマ曲や松田聖子の曲なども取り上げて、大野雄二のアレンジャー、プレイヤーとしての才能を感じさせる名盤に仕上がっている。

 : Y.O. Connection

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posted by 腹巻猫 at 00:15| ライブ/コンサート