昨年10月から制作を進めてきた『エースをねらえ! オリジナル・サウンドトラック』がいよいよ3月7日に発売になります。
1973年に毎日放送系で放映された『エースをねらえ!』の最初のアニメ化作品。
演出(監督)は出崎統、音楽は『サインはV』『デビルマン』の三沢郷が担当しました。
これまで発売された音楽集LPやCDに収録されていない初商品化曲、初CD化曲満載の2枚組です。
ブックレットには斎藤次郎さん(企画担当)、大杉久美子さん(主題歌)の最新インタビューを掲載。
1981年にキングレコードから発売されたLPに掲載された出崎監督、丸山正雄(マッドハウス)、三沢郷のコメントも再録しました。
今回、トムス・ミュージックから当時のマスターテープ(6mmアナログテープ)をお借りしてデジタル・リマスタリングを行いました。
結果、BGM全曲の完全収録が実現。
さらに新発見の音源を発掘できました。
本作品のエンディング主題歌「白いテニスコート」は、当時東宝レコードから発売されたレコード盤に収録されたもの(レコードversion)とTVで流れたもの(TV version)で、一部メロディが異なっています。
これまでレコードやCDで商品化されたものはすべてレコードversionでした(つまりTVで聴き親しんだメロディとは違うもの)。
今回のアルバムではTV versionをマスターテープから初商品化。ホンモノの「TVサイズ」をやっとCDで聴いていただけるようになりました。
そして、制作の過程で驚きの新発見がありました。
「白いテニスコート」TV versionのレコードサイズです!(ステレオ音源)
なんと、TV versionのメロディで2コーラスのフルサイズが録音されていたのです。
これまでTV versionはTVサイズしかないと思われていたのですが、ちゃんとフルサイズも録音されていたのですね〜。スタジオでこの音源を聴いたときは、興奮に身震いしました。
どうやら「白いテニスコート」は、TV versionのメロディでTVサイズとフルサイズを録音したあとに手直しが入り、レコードversionのメロディで新たにカラオケが作られ、フルサイズとショートサイズ(TVサイズ)がもう一度録音されたというのが真相のようです。
今回のCDには、この「白いテニスコート」TV versionフルサイズをはじめて収録。
さらにカラオケ音源もTV version、レコードversion両方を発掘して収録しました。
カラオケはイントロのアレンジやバッキングのピアノのフレーズなどが異なっています。
アニメソング史の謎を埋める新発見(おおげさか? いやいやそんなことはないぞ)、ぜひCDで確認してみてください!