元朝日ソノラマの橋本一郎さんの著書『鉄腕アトムの歌が聞こえる』が8月6日に少年画報社より発売されました。
橋本さんは朝日ソノラマでアニメソング(当時はテレビまんが主題歌と言った)のソノシートを初めて企画し、大ヒットに導いた方。いわば、アニメソング創世記の生き証人です。
阿佐ヶ谷ロフトで開催しているトークイベント《SOUNDTRACK QUEST》のゲストにも来ていただいたことがありました。
『鉄腕アトムの歌が聞こえる』は手塚治虫の評伝のような体をしていますが、その実は、橋本さんの半生記のような著書。『鉄腕アトム』に始まるテレビまんがソノシート制作秘話や、新書版サイズのマンガ・アーカイヴの草分けとなったサンコミックス創設のエピソードなど、アニメファン、マンガファンに興味深い話が次々と登場します。
アニメ・特撮ファンにとっては、やはり、『鉄腕アトム』『鉄人28号』『エイトマン』『狼少年ケン』『ジャングル大帝』『マグマ大使』『ウルトラQ』『ウルトラマン』『オバケのQ太郎』などの60年代のテレビまんが主題歌とソノシート制作秘話が面白い。これまでのレコード中心のアニメソング史で語られてこなかった貴重な証言が活字になったことがうれしいです。
テレビまんが主題歌創世記ってどんな風だったの?と興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。