10月31日(土)、大井町きゅりあん6階大会議室で開催された渡辺宙明先生の講演会「渡辺宙明が語る音楽・UFO・超常現象」に足を運びました。潜在科学研究所の主催。
物販で入りましたが、会場の最後尾で聴かせていただきました。
13:30から16:45頃まで、3時間余りの長丁場。
13:30〜15:00が「私の音楽人生」、15:10〜16:45が「UFO・超常現象・健康法」についてのお話でした。
「私の音楽人生」では音楽ライターの不破了三さんが聞き役となり、音楽への目覚めから少年時代の音楽の勉強、楽器と歌の勉強、学生時代のエピソード、作曲家デビュー、映画音楽デビュー、特撮・アニメ音楽への進出、作曲法など、これまでのトークイベントでは詳しく触れられなかったお話をたっぷり聴くことができました。
お話の中で紹介された曲は、
「鋼鉄ジーグの歌」
「超惑星戦斗母艦ダイレオン」(『巨獣特捜ジャスピオン』より)
「心のオネスティー」(『破邪大星ダンガイオー』より)
「誓いの星」(『銀河ロイド コスモX』より)
「サザエさんの歌」
「わが友マジンガーZ」(『マジンガーZ』より)
「星空のメッセージ」(『宇宙刑事ギャバン』より)
など、なかなかマニアックなセレクト。
選曲やお話の構成は、宙明先生自ら考えられたそうです。
後半は、「UFOとは何か」「超能力(スプーン曲げ)」「超常現象(ポルターガイスト)」「私の超能力」「栄養常識の嘘」などについて。
先生の超常現象研究が単なる興味のレベルにとどまらない本格的な、まさに筋金入りのものであることが実感される内容でした。
大学で実験心理学を学んだ宙明先生らしい実証主義のアプローチで、「オカルト好きのマニア」という程度の人ではたちうちできないレベルです。
(宙明先生は学会誌に論文も発表されているのです)
お話の中で宙明先生がUFOへの関心を持ったきっかけが『人造人間キカイダー』(1972)のお仕事のあとほどなくして手にした『UFOと宇宙』という雑誌であることを告白されていました。
実はその『UFOと宇宙』を私も小学生〜中学生時代に読んでいたのです。
1973年6月頃に創刊された『UFOと宇宙 コズモ』(コズモ出版社)という雑誌です(のちに「コズモ」が取れて『UFOと宇宙』に誌名変更)。
数年間購読していました(UFOブームのはしりでしょうね。後年『UFOロボ グレンダイザー』(1975)や『UFO戦士ダイアポロン』(1976)等が登場する布石になったかも)。
40年前に宙明先生が同じ雑誌を手にしていたことがわかって、ちょっと恥ずかしいような胸が熱くなるような、複雑な気持ちです(^_^;
今回のハイライトは、『機動刑事ジバン』(1989)のサントラCD解説書に先生ご自身が寄稿された「作曲ノートとUFO撮影報告」という文章に触れて、「あれ(UFOの撮影)は間違いで、UFOではありませんでした」と言われたこと(質疑応答に答えて)。
「どこかで訂正しないといけないと思っていたんです」
と現在の立場から昔の発言を訂正するという研究者らしい謙虚な姿勢に感動しました(大笑いしながら…スミマセン)。
いつか「渡辺宙明文筆集」的な本がまとまられるなら、今回の訂正も公的な発言として併記していただきたいです。