2021年11月30日

アレンジャーズ・サミット「音楽の料理人たち」

2021-11-29 17.40.57.jpg2021-11-29 22.41.02.jpg

 11月29日、上野・東京文化会館大ホールで開催されたコンサート「アレンジャーズ・サミット『音楽の料理人たち』」に足を運びました。

 今は亡き名アレンジャー、服部克久、前田憲男、宮川泰、小野崎孝輔、森岡賢一郎、羽田健太郎が遺したスコアをオーケストラで演奏しようというコンサートです。

 2000年代にBSで不定期に「音楽の料理人たち」という音楽番組を放送していました。
 前田憲男、宮川泰、服部克久、羽田健太郎、ボブ佐久間ら、名だたる名アレンジャーがアレンジの腕をふるったスコアを本人の指揮によるオーケストラの演奏で聴かせる番組。
 毎回楽しんで観ていました。

 今回のコンサートは、いわば、それが生で聴ける趣向。
 それぞれの作家の顔が目に浮かぶようなサウンドで、大感激でした。

 第1部は「スクリーンミュージック名曲集」
 前田憲男さんの「007メドレー」、本家シリーズだけでなく「カジノ・ロワイヤル」まで入っているのがしびれます。

 ハネケンアレンジの「パピヨン」はピアノソロ入り。本人が弾く前提のアレンジなんでしょうね。途中でジャズになるのがハネケンぽくていい。ハネケンならどんな風に弾いたかな、と想像してしまいました。

 「聖母たちのララバイ」「シェルブールの雨傘」「ある愛の詩」の3曲は今回のコンサートのための新アレンジ。それぞれに工夫を凝らしたアレンジで、岩崎宏美さんの歌もすばらしかった。

 第2部は「世界の名曲」
 宮川泰先生のスコアを宮川彬良さんが指揮する曲が3曲。
 一聴して「あー、宮川先生の音だー!」とわかる響きでうれしくなりました。
 指揮する彬良さんも演奏するミュージシャンも実に楽しそうだったのが印象的。

 最後は服部克久さん作編曲の2曲「愛おしきかな人生」「自由の大地」を渡辺俊幸さんが指揮して、悠々たる風格のある響きで締め。

 実に感動的で充実したコンサートでした。

 オリジナル・スコア準拠のサントラコンサートも魅力的ですが、名アレンジャーの技を聴かせるこういうコンサートも楽しいなとしみじみ思った一夜でした。

 また企画してほしいです。

posted by 腹巻猫 at 07:31| ライブ/コンサート

銀河鉄道999&さよなら銀河鉄道999 シネマコンサート

ポスター

 1週間たってしまいましたが…
 11月23日、東京オペラシティコンサートホールで開催された「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999」シネマコンサートに足を運びました。

 2作品一挙上映、片方の映画だけのチケットはなし。12:30開演、19:30終演、途中休憩2時間半(合計)という長丁場でしたが…
 「銀河鉄道999」は前回の東京国際フォーラムのときより演奏もホールの鳴りもよく、タケカワさんのヴォーカルもよかった!

 「さよなら銀河鉄道999」は途中1曲あるシンセの曲「 大宇宙の涯へ -光と影のオブジェ-」をまるまるオケで演奏するという趣向。これはびっくりでした。
 エンディング主題歌「SAYONARA」を歌った和田清香さんはうまくオリジナルの雰囲気を出していたのが印象的。

 バルコニー席だったので首と腰が痛かったけど、1日つぶして聴いた価値ありました。

 実はオケの編成はサウンドトラックよりも今回のコンサートのほうが小さいのです。
 でも驚くべき再現度で迫力の演奏を聴かせてくれたオーケストラとスタッフに拍手です。

posted by 腹巻猫 at 07:20| ライブ/コンサート