亡くなった実相寺昭雄監督も関わった『怪奇大作戦 セカンドファイル』の音楽集、待望の発売です。
1968年に放映された『怪奇大作戦』のリメイク。キャラクターの名前もそのまま引き継がれています。リメイクといっても、同じ話しをやるのではなく、SRIのメンバーが新たな事件に挑む物語。時代は異なれど、続編の位置づけですね。
その音楽を冬木透が担当するというので、サントラファンの間では大きな話題になりました。
『怪奇大作戦』といえば玉木宏樹の音楽が印象深い。ジャジーで、現代に巣くう狂気を描写するような繊細なタッチの音楽は、番組のイメージを決定づける大きな役割を果たしていました。
今回、冬木透が書き下ろしたメインテーマは、『ミラーマン』の「SGMのテーマ」をほうふつさせるクールなナンバーです。サスペンス音楽風のストリングスに男声コーラスがかぶり、ホルンがメインのメロディを奏でる。まさに「ヒーローのいない特撮ドラマ」のイメージ。
やはり冬木先生が最近手がけた実相寺監督の遺作となった『シルバー假面』の音楽とも相通じるものがあります。共通するのは「科学」と「光と影」のイメージでしょうか。
『S.R.I』はわずか3作のシリーズ。サントラ発売はないのでは…?と思われていましたが、出たよ!出ましたよ!!
まずは冬木透による新テーマ曲と主題歌「リアル」を収録したMAXIが発売中。
◎ 怪奇大作戦 セカンドファイル 〜主題歌「リアル」&テーマシングル〜 [Maxi]
「リアル」は、玉木宏樹作曲の『怪奇大作戦』タイトル曲をフィーチャーしたアレンジ。「恐怖の街」の新アレンジBGMなども併録。
そして待望のサントラ盤は8月22日発売。しかも、オリジナルの『怪奇大作戦』サントラとのカップリング2枚組です!
◎怪奇大作戦 コンプリートサウンドトラック
1996年発売の「怪奇大作戦 ミュージックファイル」の復刻盤と「怪奇大作戦 セカンドファイル オリジナル・サウンドトラック」の2枚組。
『セカンドファイル』の音楽は冬木透と紹介しましたが、音楽担当は音楽ユニットTAK-MIとの連名です。劇中音楽はほとんどTAK-MIが担当しているようなんですね。
TAK-MIは円谷ミュージックに在籍する作曲家ユニットで、『ミラーマン REFLEX』の音楽を担当しています。メンバーは斉藤高広と仁見哲の二人。斉藤氏のブログ<Writer's Diary>では、新作『ウルトラセブンX』の音楽もTAK-MIが担当することが公表されました。
◎ミラーマン REFLEX o.s.t
TAK-MIによる新生「ミラーマン」の音楽。
サントラ発売が楽しみな『セカンドファイル』ですが、DVD-BOXの仕様を見て、「むむー!?」。「オリジナル・サウンドトラック スペシャルCDつき」ですとーっ!!
これは「コンプリートサウンドトラック」とは別物ってことなんですかね? そうなんでしょうね。『ウルトラQ 〜dark fantasy〜』もサントラ2枚目がDVDと同梱でのリリースだったし、またDVDも買わないとダメか…。
◎怪奇大作戦 セカンドファイル DVD豪華版
オリジナル・サウンドトラック スペシャルCD付き!
◎ウルトラQ 〜dark fantasy〜final edition〜
「ウルトラQ マニアトラックス」に未収録のBGMを収録したスペシャルサントラCDつき。