脚本家の宮崎晃さんが11月25日に亡くなりました。
残念です。心より哀悼の意を表します。
山田洋次監督に師事し、『男はつらいよ』シリーズの脚本などを担当。TVドラマを映画化した『泣いてたまるか』では監督を務めました。
アニメファンにとっては、なんといっても、「世界名作劇場」です。
『あらいぐまラスカル』『ペリーヌ物語』『トム・ソーヤーの冒険』『南の虹のルーシー』『牧場の少女カトリ』『愛の若草物語』…。
ほかにも『オズの魔法使い』『楽しいムーミン一家』などの脚本を担当されました。
実写出身らしい、リアリティのある人間描写、さりげないエピソードを重ねて深い感動を呼ぶ構成力がすばらしかったです。
初めてアニメ脚本を手がけた『あらいぐまラスカル』で、宮崎さんの脚本を読んだ遠藤政治監督が興奮して、共同監督を務めた斎藤博監督に、「おい斎藤、読んでみろ、これが本当の脚本というものだよ」と言ったという話は有名です。
その斎藤博監督とは『ペリーヌ物語』以降、多くの作品をともに手がけました。
宮崎晃脚本で個人的に思い出深いのは、『ペリーヌ物語』『牧場の少女カトリ』『愛の若草物語』の3作品。
いつの日か、『牧場の少女カトリ』『愛の若草物語』のサントラ完全盤も実現したいと思っています。
宮崎晃さん、どうぞ安らかに。