2020年07月07日

哀悼 エンニオ・モリコーネ

 7月6日、数々の映画音楽を手がけた作曲家、エンニオ・モリコーネが亡くなりました。

 私が、たぶん10歳くらいのとき。
 NHK FMの関光夫さんの番組で流れていたのが『続・夕陽のガンマン』のテーマ曲でした。
 「なんだこの音楽!?」と思ったのが、サウンドトラックというものを意識した最初です。

 おそらく、「音楽」を意識して聴くようになったのもそのときから。

 以来、エンニオ・モリコーネは自分にとって特別な作曲家でした。

 モリコーネの音楽に出会わなければ、サントラの仕事にかかわることもなかったかも。

 本当に残念です。

 心より哀悼の意を表します。

 愛と感謝を込めて。

☆ エンニオ・モリコーネが91歳で死去、「ニュー・シネマ・パラダイス」など作曲(映画ナタリー)

posted by 腹巻猫 at 16:35| 映画音楽

2019年02月07日

ミシェル・ルグランの「ベルサイユのばら」

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 ミシェル・ルグランが1月26日に亡くなりました。

 昨年11月のフランシス・レイの訃報に続く、悲しいニュースです。

 ルグランといえば、やはり、『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『ロバと王女』などのジャック・ドゥミ作品。それに、『華麗なる賭け』『思い出の夏』、番外的007映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン』…。私もサントラファンとして愛聴してきました。

 サウンドトラックをジャズにアレンジしたアルバムも素敵で、オリジナル・サントラにこだわる映画音楽ファンでも、ルグランのジャズ・アレンジは別格という雰囲気があります。

 : アルバム・ジャケット

 実は日本のマンガ、アニメとも縁があり、日仏合作アニメ『イルカと少年』『宇宙パトロールPJ』のフランス版の音楽を手がけています。また、市川崑監督の映画『火の鳥』のテーマを書いたことも有名。『火の鳥』のサントラは最近復刻されました。

 : アルバム・ジャケット

 私が印象深いのは、1979年公開の映画『ベルサイユのばら』です。ジャック・ドゥミが監督した実写版『ベルサイユのばら』の音楽がルグランでした。
 この映画、スタッフもキャストも外国人で固められていますが、れっきとした日本映画。キティフィルムが作った作品です。
 原作とはキャラクターやストーリーが少し異なり、違和感を覚えるファンも多いようですが、本物のパリの街やベルサイユ宮殿で撮影されているのは見逃せません。「リアルな『ベルばら』の世界ってこんな風なんだろうなぁ」と思えるのです。
 ルグランの音楽はすばらしい。クラシカルで気品があり、『ベルばら』に描かれた情熱と愛と悲劇性をみごとに表現しています。「メインテーマ」のピアノが絶品です。

 映画『ベルサイユのばら』のサントラ盤はキティレコードから発売されました。のちに作られたアニメ版のサントラもキティレコード。実は映画版とアニメ版のどちらもキティフィルム(とキティレコード)が関わってるという点でつながりがあるのです。映画版があったからアニメ版ができたとも言えるかもしれません。

 残念ながら、映画『ベルサイユのばら』のサントラ盤はオリジナルのままの形ではCD化されていません。ジャック・ドゥミ×ミシェル・ルグランの作品を集めた11枚組CD-BOXの1枚(Disc 7)で聴くことができますが、構成は異なります。やはりオリジナルのジャケット、ライナー、構成を復刻した(+ボーナストラック)の単独盤がほしい。追悼企画として、ぜひ、お願いしたいです。

 : アルバム・ジャケット

 Ladyoscar

posted by 腹巻猫 at 10:30| 映画音楽

2017年08月15日

語り下ろし本「作曲家・渡辺宙明」

 渡辺宙明先生の初の語り下ろし本『作曲家・渡辺宙明』がワイズ出版より発売されます。

 奥付の発売日は8月19日(宙明先生の誕生日)ですが、大都市の大手書店の店頭にすでに並び始めているそうです。

◎『作曲家・渡辺宙明

 渡辺宙明・述
 小林 淳・編
 A5判上製 372頁
 2900円+税

 Watanabechumei_obi

 インタビューアと編者を務めたのは、日本映画と映画音楽について多くの著書を発表している小林淳さん。

 この上ない聞き手を得て、宙明先生の幼少期から映画音楽との出逢い、新東宝、東映、大映、東宝、日活などの映画音楽のお話がたっぷり語られています。

 これまで断片的には紹介されてきましたが、これだけの分量のお話がまとめて紹介されるのは初のこと。

 まさにファン必携、必読の本です。
 ぜひお読みください。

 東京都内では下記の書店などに入荷しているようです。

●新宿:紀伊國屋書店、ブックファースト
●渋谷:MARUZEN&ジュンク堂
●神保町:三省堂、書泉グランデ、東京堂
●池袋:ジュンク堂
●六本木:青山ブックセンター
●丸の内:丸善

※売り切れの際はご容赦ください。Amazonでも注文できます。

※Amazonは一時的に品切れのようです。再入荷をお待ちください。

posted by 腹巻猫 at 05:54| 映画音楽

2017年07月10日

訃報 横山菁児先生

 7月8日、作曲家の横山菁児先生が亡くなりました。82歳でした。

 『宇宙海賊キャプテンハーロック』『聖闘士星矢』をはじめ、『昆虫物語 新みなしごハッチ』『超合体魔術ロボ ギンガイザー』『まじかる☆タルるートくん』『恐竜戦隊コセイドン』『超人機メタルダー』『特警ウインスペクター』『超力戦隊オーレンジャー』など、数々のアニメ、特撮作品の音楽を担当。TVドラマ、時代劇でも活躍しました。

 躍動感のあるダイナミックなオーケストレーション、美しいメロディが魅力でした。
 その音楽は、世界中で愛され、コンサートも開催されています。

 1999年からは東京を離れ、広島を拠点に活躍されていました。
 2013年夏、広島のご自宅にうかがってお話をうかがったのが、お会いした最後になりました。

 たくさんのすばらしい音楽をありがとうございました。
 どうぞ安らかに。

訃報 横山菁児氏 (中国新聞)

posted by 腹巻猫 at 10:44| 映画音楽

2012年01月10日

追悼、林光さん

 作曲家の林光さんが1月5日に亡くなりました。80歳でした。

訃報:林光さん80歳 (毎日新聞)

 残念です。昨年9月から入院されていたようです。ホームページの「光・通信」は入院の直前まで更新されていました。

 林光さんの創作の主体はオペラや純音楽作品でしたが、映画やドラマの音楽でも活躍しました。ドラマはNHK作品が多く、大河ドラマ『国盗り物語』『花神』『山河燃ゆ』などは今でも手軽に聴くことができます。意外なところでは、実写にアニメを合成した特撮作品『バンパイヤ』の主題歌が林光さんの作でした。

 私(腹巻猫)がもっとも印象に残っているのは、90年代に「花王ファミリースペシャル」枠で放送された『鬼ユリ校長、走る」というドラマシリーズです。1994年から1996年まで全10回が放送されたようです(詳細不明…間違っているかも)。宮沢賢治の故郷である岩手県花巻市を舞台に、樹木希林演じる小学校校長の奮闘を描いたドラマでした。ロケは花巻市内の小学校で行われています。花巻の風景がふんだんに取り入れられ、学園ものでありながらメルヘンのように感じられる、味わい深いドラマでした。林光さんの音楽、ことに主題歌が印象に残っています。
 残念ながら映像ソフト化されず、今では見返すことができません。主題歌のタイトルも不明です(ご存知の方いましたら教えてください)。なんとか商品化してもらいたい…ともう10年以上希望しています。

 林光さんのご冥福をお祈りします。

林光の世界
 映画音楽の代表作を集めた作品集。

 : 林光の世界

林光の音楽
 60年間におよぶ仕事をCD20枚に集大成した作品集。20枚のうち、ラジオ・TV作品に1枚、映画作品に2枚が割り当てられている。収録作品の詳細はこちら

 : 林光の音楽

posted by 腹巻猫 at 12:40| 映画音楽